関わり育む日常 text : TOMOKO
わたしは一昨年結婚をし、岐阜の田舎の街に移り住み
昨年秋に出産してはじめての育児がはじまりました
すこし前までは仕事もプライベートも好きなことばっかりしていたのが、40代目前にして
四六時中誰かと一緒にいるという暮らしに一変
気ままに生きてきた同士の2人はぶつかることもよくあるし
産後は睡眠不足やホルモンの影響による疲労に加え、彼の仕事も不規則になり
なんて余裕のない暮らしだろうと思ったことも度々で、
自分の世界が狭くなってしまったように感じていました。
なんだか暗くなってしまいましたが(笑)
そんな状況もけっこう楽しんできているのは、
日常のなかにうつくしさがたくさん存在していることに気づいているからかもしれません
差し込む光に季節の移ろいを感じたり
赤ちゃんの寝顔をみて内から沸き起こる感情におどろいたり
ときに理解不能な行動をしていても彼の存在を愛おしく思えたり
産後の自分自身の変化についても、フラットに捉えることができればそれは
やはり命の営みとしてうつくしいな、とおもいます
ヨガや瞑想的なことをやっていると
「内面のあり方が外の世界に現れる」
という考え方に出会うかもしれません
それも最近では一部のものではなく
もうすこし一般的に認識されはじめているように感じます
いまわたしの世界は
ひとりがふたりに、そして三人になり
あたりまえのことのようですが、三つの生命体が近くに存在して
ひとりの人間という内側に宇宙をもった存在がみっつ
お互いに影響しあって日々変化している
これはわたしの宇宙におおきな拡がりをもたらしてくれています
ちいさな新芽がゆっくりと育っていくように
試行錯誤しながら細やかな栄養を少しづつ注ぐ日々
関係性が育っていくのはこうゆうことなのかな、と
内側の世界と外側の世界を眺めています
(みんなこれをやっているのか!凄い!という気持ちも湧き起こったり)
おおきな変化がやってきたときや、大変だと感じるときには
長年傍らにあるヨガや瞑想が、お守りのようなツールになってくれていて
「わたしには、わたしがいる」
という心強さを思い出させてくれます
とはいえ自然のなかに身をおくのが大好きな私にとって
いまのマンション暮らしが少々窮屈なのも事実
そのときそのときに軸を整え、信頼を育てながら
人や家や土地に出会っていきたいなーと思っているこの頃です。